ニーナの抵抗など全く聞いていない王子の唇は器用にドレスの胸元のリボンを解き柔らかな素肌を露わにする。ニーナがあまりの羞恥に戸惑っている間にボタンも外され、ふるり、と胸が曝け出された。
「や、やめてくださいっ……見ないで……っ」
大人しく、年齢と身長の割に大きな胸はニーナの隠れたコンプレックスだった。実際このドレスを着せて貰うときも胸だけが少し苦しかったのだ。なにより、好きでもない異性の前で晒すものではなかった。
反射的に隠した両腕を王子は簡単に捕らえて自分の肩に置くよう促す。
「酷くされたくはないだろう?」
視線が重なる。深い蒼の瞳に熱が宿っているのをニーナは本能的に理解した。捕食者の目だ。逆らってはいけない。
「王族に噛み付いておいてこの程度で済むんだ。あまり抵抗しないほうが身のためだぞ」
――どうして。私、こんなの変よ。
目が合うと心臓が早鐘を打つ。抵抗してはいけないという恐怖ではない。
ニーナは自分がおかしいのだと思う。こんな状況だというのに、間近で見るこの男の青い瞳を美しいと感じてしまう。嫌だと、やめてほしいと思っているのは本心なのに、この瞳に捕らえられると抗えない。
「や、やめてくださいっ……見ないで……っ」
大人しく、年齢と身長の割に大きな胸はニーナの隠れたコンプレックスだった。実際このドレスを着せて貰うときも胸だけが少し苦しかったのだ。なにより、好きでもない異性の前で晒すものではなかった。
反射的に隠した両腕を王子は簡単に捕らえて自分の肩に置くよう促す。
「酷くされたくはないだろう?」
視線が重なる。深い蒼の瞳に熱が宿っているのをニーナは本能的に理解した。捕食者の目だ。逆らってはいけない。
「王族に噛み付いておいてこの程度で済むんだ。あまり抵抗しないほうが身のためだぞ」
――どうして。私、こんなの変よ。
目が合うと心臓が早鐘を打つ。抵抗してはいけないという恐怖ではない。
ニーナは自分がおかしいのだと思う。こんな状況だというのに、間近で見るこの男の青い瞳を美しいと感じてしまう。嫌だと、やめてほしいと思っているのは本心なのに、この瞳に捕らえられると抗えない。


