酷い侮辱だった。だが、反抗しようとしたニーナは声を出すことすらかなわなくなる。
唐突に、第二王子の唇がニーナの唇を塞いだのだ。ニーナが驚きのあまり動くこともできないのをいい事に、王子の舌が容赦なくニーナの口内に侵入し犯す。屈辱と羞恥と驚愕。その全てがニーナの一度に襲った。
いつかきっと、愛する人とするのだと思っていた口付けがまさかこんなかたちで突然奪われるなど嫌じゃないはずがない。
「んんっ、むっ……やっ……!」
ガリッ、そう音を立ててニーナは抵抗を示した。肩で息をしながら、距離をとる。口の中は薄らと血の味がした。薄く形のいい唇に思い切り噛み付いてやったからだ。
「さ、最低です……こんな……」
生理的な涙を新緑色の瞳に薄らと浮かべながらニーナは非道を働いた第二王子を睨みつけた。
前言撤回だ。こんな人が『彼』に似ているわけがない。
「――君……いや、まさか、そんなはずはない」
勝手に唇を奪っておいて、狼狽しているのはなぜか第二王子だった。
ニーナを見つめ、あり得ないと言った顔をしている。あり得ないのはこちらの台詞だ。
「いくら王族だからってこんな――」
――はじめてだったのに。こんなかたちで……。
唐突に、第二王子の唇がニーナの唇を塞いだのだ。ニーナが驚きのあまり動くこともできないのをいい事に、王子の舌が容赦なくニーナの口内に侵入し犯す。屈辱と羞恥と驚愕。その全てがニーナの一度に襲った。
いつかきっと、愛する人とするのだと思っていた口付けがまさかこんなかたちで突然奪われるなど嫌じゃないはずがない。
「んんっ、むっ……やっ……!」
ガリッ、そう音を立ててニーナは抵抗を示した。肩で息をしながら、距離をとる。口の中は薄らと血の味がした。薄く形のいい唇に思い切り噛み付いてやったからだ。
「さ、最低です……こんな……」
生理的な涙を新緑色の瞳に薄らと浮かべながらニーナは非道を働いた第二王子を睨みつけた。
前言撤回だ。こんな人が『彼』に似ているわけがない。
「――君……いや、まさか、そんなはずはない」
勝手に唇を奪っておいて、狼狽しているのはなぜか第二王子だった。
ニーナを見つめ、あり得ないと言った顔をしている。あり得ないのはこちらの台詞だ。
「いくら王族だからってこんな――」
――はじめてだったのに。こんなかたちで……。


