「きゃあっ!」
咄嗟に王妃に向けて《真実の愛》をかけてしまい、その香りを嗅いだ王妃は「オレンジじゃないの!」と大袈裟なほど暴れ回った。
ニーナにこれ以上の危害が加わるのを阻止するためロルフは苦渋の判断で、片手でニーナの目を隠しながら、剣で王妃の腹を貫いた。
だが王妃は血の滲む腹を一瞥しただけで、自らに赤黒い香水を振りかけ、最後に足下に香水瓶を叩きつける。
なにを、と顔をあげると王妃は怪しく笑い乾いた声で高笑いをする。そして燭台を手にとってその香水の海に投げ入れる。寝室は一瞬で火の海になって王妃を包み込んだ。
「くそ……っ! ニーナ!」
名を呼ばれニーナはハッとした。ロルフがニーナを抱えて窓から飛び出す。力強い風を感じてロルフが竜化したのを感じた。目を隠されていても鼻をつく焦げ臭と不穏な空気に心臓が嫌な音を立てている。ニーナは《真実の愛》を握り力強く祈った。
――だめ! こんな終わり方したくない……!
咄嗟に王妃に向けて《真実の愛》をかけてしまい、その香りを嗅いだ王妃は「オレンジじゃないの!」と大袈裟なほど暴れ回った。
ニーナにこれ以上の危害が加わるのを阻止するためロルフは苦渋の判断で、片手でニーナの目を隠しながら、剣で王妃の腹を貫いた。
だが王妃は血の滲む腹を一瞥しただけで、自らに赤黒い香水を振りかけ、最後に足下に香水瓶を叩きつける。
なにを、と顔をあげると王妃は怪しく笑い乾いた声で高笑いをする。そして燭台を手にとってその香水の海に投げ入れる。寝室は一瞬で火の海になって王妃を包み込んだ。
「くそ……っ! ニーナ!」
名を呼ばれニーナはハッとした。ロルフがニーナを抱えて窓から飛び出す。力強い風を感じてロルフが竜化したのを感じた。目を隠されていても鼻をつく焦げ臭と不穏な空気に心臓が嫌な音を立てている。ニーナは《真実の愛》を握り力強く祈った。
――だめ! こんな終わり方したくない……!


