「君の友人、リリィと言ったか。彼女が君のためにと提案してくれたドレスだ。猫の姿ではこうして首飾りになる。……どうか着てみせてくれないか?」
どうやら、ニーナが脱ぎ捨てた服を持って追いかけようとしたロルフに、リリィが完成したばかりのドレスを持たせたらしい。
王族の服はいつ竜化と人の姿を繰り返してもいいように特別な魔法糸で作られていると聞いたことがある。
唯一の友達であるリリィが提案し、愛するロルフが自分のために誂えてくれた特別なドレス。猫の手は首飾りを解けるほど器用にできてはいないし、人の姿にならなければどちらにせよこのまま城へ連れ戻されてしまうだろう。
ロルフと言葉を交わすことからこれ以上逃げることはできそうにない。選択肢は観念することだけだった。
ニーナはまた俯いて、静かに猫から人の姿へと戻る。
「驚いたな……あまりに綺麗で言葉が見つからない」
ドレス姿のニーナを凝視するロルフは照れるように口元に手をやる。ドレスは本当に美しくて、ニーナはさらに困惑してしまう。
「私は……こんな素敵なものをいただけるような猫ではありません……」
堪えきれなくて、翡翠色の瞳から大粒の涙をこぼした。
レースの首飾りは人の姿になったニーナを純白のドレスとなって包み込む。
どうやら、ニーナが脱ぎ捨てた服を持って追いかけようとしたロルフに、リリィが完成したばかりのドレスを持たせたらしい。
王族の服はいつ竜化と人の姿を繰り返してもいいように特別な魔法糸で作られていると聞いたことがある。
唯一の友達であるリリィが提案し、愛するロルフが自分のために誂えてくれた特別なドレス。猫の手は首飾りを解けるほど器用にできてはいないし、人の姿にならなければどちらにせよこのまま城へ連れ戻されてしまうだろう。
ロルフと言葉を交わすことからこれ以上逃げることはできそうにない。選択肢は観念することだけだった。
ニーナはまた俯いて、静かに猫から人の姿へと戻る。
「驚いたな……あまりに綺麗で言葉が見つからない」
ドレス姿のニーナを凝視するロルフは照れるように口元に手をやる。ドレスは本当に美しくて、ニーナはさらに困惑してしまう。
「私は……こんな素敵なものをいただけるような猫ではありません……」
堪えきれなくて、翡翠色の瞳から大粒の涙をこぼした。
レースの首飾りは人の姿になったニーナを純白のドレスとなって包み込む。


