それは誰が見ても、偉大な曾御爺様と同じく、いえ、それ以上の、まるでウィルデン王国を築いた伝説の竜そのものの姿でした。
けれどそれをお父様はよく思わなかったのです。私の侍女だった彼女と共にあなたに呪いをかけ始末するようにと命じたのです。……きっと、次の王妃は彼女でしょう。
私はもともと体が弱くあなたが言葉を話せるようになる頃まで、守ってあげることができないでしょう。遅かれ早かれあなたは消されてしまう。
情けないことに母の祖国は私が嫁いで直ぐに滅び、私には頼れる場所も人もいないのです。
大切なあなたを守る方法は、これしかありませんでした。
だから私は呪いをかけたのです。あなたと、赤い満月の夜に。
あなたが次の赤い満月を迎える二十五歳になるまで、どんなものにも決してあなたの命を奪わせないようにと。その代償に、もしあなたが《真実の愛》を知らぬままその日を迎えてしまったらその命を赤い満月に捧げると。
きっと、 あなたなら《真実の愛》をみつけられるでしょう。呪いを解くでしょう。
母はそう信じています。
あなたの幸せを祈って、私の宝物を贈ります。
私が密かに専属としていた調香師につくらせた《真実の愛》という香水です。
けれどそれをお父様はよく思わなかったのです。私の侍女だった彼女と共にあなたに呪いをかけ始末するようにと命じたのです。……きっと、次の王妃は彼女でしょう。
私はもともと体が弱くあなたが言葉を話せるようになる頃まで、守ってあげることができないでしょう。遅かれ早かれあなたは消されてしまう。
情けないことに母の祖国は私が嫁いで直ぐに滅び、私には頼れる場所も人もいないのです。
大切なあなたを守る方法は、これしかありませんでした。
だから私は呪いをかけたのです。あなたと、赤い満月の夜に。
あなたが次の赤い満月を迎える二十五歳になるまで、どんなものにも決してあなたの命を奪わせないようにと。その代償に、もしあなたが《真実の愛》を知らぬままその日を迎えてしまったらその命を赤い満月に捧げると。
きっと、 あなたなら《真実の愛》をみつけられるでしょう。呪いを解くでしょう。
母はそう信じています。
あなたの幸せを祈って、私の宝物を贈ります。
私が密かに専属としていた調香師につくらせた《真実の愛》という香水です。


