香りを辿っていくと、辿り着いたのはチェストの奥で無造作に転がっていた小さな宝石箱だった。繊細な細工が施されていて美しいが、王妃の趣味にはみえないし、所々さび付いていて古さを感じる。ニーナはすぐに宝石箱を手にとって開こうと試みるも、鍵が掛かっているらしく目一杯力を込めて引っ張ってもびくともしない。その付近には鍵らしき物は見当たらないし、どうすればいいかと悩むニーナを見かねたロルフがおもむろに宝石箱を手に取った。
「……ここをこうして……よし、開いた」
どこからか針金のようなものを持ってきたロルフは、それを宝石箱の鍵穴に差し入れて細かく弄る。すると簡単に解錠の音が鳴った。
「わあっ! すごいです! その道具はどこから……?」
「その辺に落ちていたピアスをねじ曲げた。そんなことより中を見てみよう」
そうだ。と促されて宝石箱の蓋をあける。
「……これは」
先に驚きをみせたのはロルフだった。続くようにニーナも思わず自らのポケットに入れた香水を触って確かめてしまうほどだった。
宝石箱の中から現れたのはニーナが母の形見として持っていた《未完成の真実の愛》
と全く同じものだったのだ。
「……ここをこうして……よし、開いた」
どこからか針金のようなものを持ってきたロルフは、それを宝石箱の鍵穴に差し入れて細かく弄る。すると簡単に解錠の音が鳴った。
「わあっ! すごいです! その道具はどこから……?」
「その辺に落ちていたピアスをねじ曲げた。そんなことより中を見てみよう」
そうだ。と促されて宝石箱の蓋をあける。
「……これは」
先に驚きをみせたのはロルフだった。続くようにニーナも思わず自らのポケットに入れた香水を触って確かめてしまうほどだった。
宝石箱の中から現れたのはニーナが母の形見として持っていた《未完成の真実の愛》
と全く同じものだったのだ。


