計画の邪魔をされるのは嫌だが死人がでるのも嫌だったニーナにとって、ロルフに倒された人が全員気絶しているだけだという事実に内心ほっとする。
「ニーナにそんなものを見せるわけがないだろう。安心してくれ。アイツらはすぐ片付けさせる」
優しい声と手に頬を撫でられニーナは微笑んだ。そして長い通路を進む背中を追いかけた。
王太子から渡された情報はひとつ。
ロルフの呪いを解く重大な鍵が王妃の寝室にあるということ。その鍵の正体までは掴めなかったが
《王妃にとって辛抱しなければならないもの》らしいと言って、ロルフが受け取ったのは王妃の寝室に続く隠し通路の地図だった。その隠し通路というのが驚いたことに王太子の寝室の鏡台裏から繋がっていたのだ。
なぜこんなところに、そう顔にでていたのだろう。義理の母子といえど成人した者同士の寝室が繋がっているなんてどこか引っかかった。それに、王太子の鏡台は魔力入りの頑丈な釘で絶対に開かないよう閉じられていた。
そういえば以前、王妃が王太子に向ける視線が妙に気になったことがあった。甘えるようなそれはとても母性とは思えなくて……。


