「いえっ! 必ず……必ず私が王妃様の尊い希望を叶えてみせます……!」
男は両手を組んでまるで神に祈るよう、王妃に誓いを立てる。
とんでもないものを見てしまった。そう思った。それはロルフも同じようで、ニーナを支える手が震えている。
(それに、どうして王妃様が《真実の愛》を?)
頭の中で理解が追いつかない。《真実の愛》はニーナの母親が考案したレシピのはずだった。他では聞いたことも見たこともない。そしてそのレシピはニーナが大切に保管しているノートにだけ記されていると思っていた。
わからないことばかりだわ。時間がないのに。
焦って身体が無意識に前のめりになったとき、ビリリッと嫌な音が響く。ハッと目をやるとワンピースが破けていた。幹のささくれに引っかかったのだ。
最悪なのがその音に気付いた王妃と男が一斉にこちらに視線を向けたことだった。
もう観念するしかない。飛び出してしまって問い詰めてしまおうか。けれど飛び出たのはニーナではなく、リリィだった。
「あれっ、王妃様! 水やりをしていたのですがその花にもあげてよろしいでしょうか?」
どこからか持ってきたホースから水を勢いよく出してにこっと笑った。
「……お前、いつからそこに?」
男は両手を組んでまるで神に祈るよう、王妃に誓いを立てる。
とんでもないものを見てしまった。そう思った。それはロルフも同じようで、ニーナを支える手が震えている。
(それに、どうして王妃様が《真実の愛》を?)
頭の中で理解が追いつかない。《真実の愛》はニーナの母親が考案したレシピのはずだった。他では聞いたことも見たこともない。そしてそのレシピはニーナが大切に保管しているノートにだけ記されていると思っていた。
わからないことばかりだわ。時間がないのに。
焦って身体が無意識に前のめりになったとき、ビリリッと嫌な音が響く。ハッと目をやるとワンピースが破けていた。幹のささくれに引っかかったのだ。
最悪なのがその音に気付いた王妃と男が一斉にこちらに視線を向けたことだった。
もう観念するしかない。飛び出してしまって問い詰めてしまおうか。けれど飛び出たのはニーナではなく、リリィだった。
「あれっ、王妃様! 水やりをしていたのですがその花にもあげてよろしいでしょうか?」
どこからか持ってきたホースから水を勢いよく出してにこっと笑った。
「……お前、いつからそこに?」


