リリィはニーナと同じ二十歳で普段はある男爵家でメイドをしている。境遇も似ていることからすぐに意気投合し、タイミングが合えば出店料を折半して一緒に店を開いているのだ。明るく元気なリリィと一緒に居ると楽しくて、元気になる。ニーナにとって唯一の、大切な友人だ。
「今日はいい天気だし沢山お客さんくるといいね! 早く準備しちゃお!」
「うん。そうね。じゃぁ、私がテントをはるからリリィは香水の準備をしてくれる?」
「まかせて!」
リリィは得意げに親指を立て、ニーナの引いてきた台車から香水のはいった小瓶を取り出し検品を開始する。幼い子供のように無邪気な友人の姿を微笑ましく思いつつ、その横でニーナもせっせとテントや香水を乗せるテーブルを設置し、開店は着々と進めた。
ほどなくして、ニーナが額の汗を拭い腰に手を当てる。
「――よし、完成ね」
芝生の上に佇む柔らかな白色のテントに、淡い色のレースで彩った入り口。中は狭いがニーナとリリィが各自持参した香水が並べられている。テントは遮光性が強く店内は薄暗いがそれは直射日光を遮る役目と演出を担っている。
ふたりの店主は香水を並べたテーブルの奥に立ち、寝る間を惜しんで調合した最高傑作たちを前にニーナは開店を知らせる第一声を上げた。
「今日はいい天気だし沢山お客さんくるといいね! 早く準備しちゃお!」
「うん。そうね。じゃぁ、私がテントをはるからリリィは香水の準備をしてくれる?」
「まかせて!」
リリィは得意げに親指を立て、ニーナの引いてきた台車から香水のはいった小瓶を取り出し検品を開始する。幼い子供のように無邪気な友人の姿を微笑ましく思いつつ、その横でニーナもせっせとテントや香水を乗せるテーブルを設置し、開店は着々と進めた。
ほどなくして、ニーナが額の汗を拭い腰に手を当てる。
「――よし、完成ね」
芝生の上に佇む柔らかな白色のテントに、淡い色のレースで彩った入り口。中は狭いがニーナとリリィが各自持参した香水が並べられている。テントは遮光性が強く店内は薄暗いがそれは直射日光を遮る役目と演出を担っている。
ふたりの店主は香水を並べたテーブルの奥に立ち、寝る間を惜しんで調合した最高傑作たちを前にニーナは開店を知らせる第一声を上げた。


