「ふはっ! 今ここで飛べるわけじゃないよ。竜族は竜化すれば空を飛べるだろ? でも、赤い満月の日はさらに特別だ。大きな力が竜に宿って、加護を受けた猫と共有する。そのとき猫は竜と共に空を飛ぶんだ。そして魔力が高まったとき、国ひとつ簡単に造れるほどの聖力が生まれるとか。だから加護をうけた猫は国の宝になる。まあ、そんなことを出来たのは150年前の曾祖父さんくらいらしいけどね」
国土が拡大した時期も確かその辺りだったと王太子は語る。
それを聞いたニーナはぽかんと口を開けてしまった。あまりに現実味のない話だったから。
国をどうこうできるだけの大きな力が存在するなんて、いくら竜族が神聖な存在であったとしても伝説のなかだけに存在するおとぎ話にすぎないと思っていたからだ。
でも、実際この城に来てから知ったことはニーナにとって未知なことばかりだった。
「まあ、ロルフは竜化できないし関係ないね。ねえ、ニーナちゃん。僕と空のデートでもする?」
「謹んでお断りさせていただきます」
「即答かあ。僕が君の運命の人かもって言っても? 神々の森で一緒に遊んだこと、忘れちゃったの?」
国土が拡大した時期も確かその辺りだったと王太子は語る。
それを聞いたニーナはぽかんと口を開けてしまった。あまりに現実味のない話だったから。
国をどうこうできるだけの大きな力が存在するなんて、いくら竜族が神聖な存在であったとしても伝説のなかだけに存在するおとぎ話にすぎないと思っていたからだ。
でも、実際この城に来てから知ったことはニーナにとって未知なことばかりだった。
「まあ、ロルフは竜化できないし関係ないね。ねえ、ニーナちゃん。僕と空のデートでもする?」
「謹んでお断りさせていただきます」
「即答かあ。僕が君の運命の人かもって言っても? 神々の森で一緒に遊んだこと、忘れちゃったの?」


