王太子の語る幼いロルフと、この箱庭の意味を知ってニーナはどういう顔をすればいいのか分からず目を逸らした。ロルフの初恋を知る前だったら、思い出に嫉妬して傷ついていたかもしれない。けれど、ロルフの初恋相手が自分だと知ってしまった今、その想いが嬉しくてたまらない。
けれど、舞い上がる気持ちを王太子に悟られるのは不本意だ。第一、王太子が弟であるロルフの味方だとは言い切れない。そうなると出来るだけ今の状況は知られない方がいい。
ニーナは手をぱんっと叩いて話を変える。
「そういえばっ! 私は特別な魔力で空が飛べるのですよね? えいっ、あれ……こうかな……」
先程王太子が言っていた通り、特別な力が宿って空を飛べるのだろうとその場で上下に飛び跳ねてみる。魔力量に関わらず魔力で物を浮かせることはできても、自分自身を浮かせることはできない。そして今も、変わらず宙に浮けるのは一瞬だけだ。
あれ? と首を傾げると、吹き出した王太子が腹を抱えて笑った。
けれど、舞い上がる気持ちを王太子に悟られるのは不本意だ。第一、王太子が弟であるロルフの味方だとは言い切れない。そうなると出来るだけ今の状況は知られない方がいい。
ニーナは手をぱんっと叩いて話を変える。
「そういえばっ! 私は特別な魔力で空が飛べるのですよね? えいっ、あれ……こうかな……」
先程王太子が言っていた通り、特別な力が宿って空を飛べるのだろうとその場で上下に飛び跳ねてみる。魔力量に関わらず魔力で物を浮かせることはできても、自分自身を浮かせることはできない。そして今も、変わらず宙に浮けるのは一瞬だけだ。
あれ? と首を傾げると、吹き出した王太子が腹を抱えて笑った。


