完成した香水は数種類のベリーにバニラをアクセントに加えた甘くて濃密な香りだ。
少し嗅ぐだけで胸の奥まで広がる感覚は官能的ですらある。
頭の奥がとろけるような、ぽうっとするような香り。その甘さは《真実の愛》というよりは耽美で、腰に直接響くような、彼に触れられた時に似ているような。
「これは……あれよね、他国に輸出してるっていう……綺麗なお姉さんがいるようなお店で使う……」
偶然の産物とはいえ、紛れもなくこれは惚れ香水や媚薬と呼ばれているものだ。
ロルフのことを考えて自分が作り出してしまったものにみるみる顔が赤くなる。
そしてタイミングがいいのか悪いのか、想像していた人はさらりと進捗確認に現れた。
「ニーナ、少し休んでは……まさか、もう全部できたのか……!」
「は、はいっ、子供でも使える低刺激で、以前お作りした日向ぼっこの香水をベースに少しさっぱりと仕上げました」
ニーナはもうひとつの新作を隠すように立ち上がり、依頼分の香水を説明する。ロルフはその香水を試すと「さすがだ」と笑みを浮かべた。
けれど、これで一安心だと思ったのも束の間。ロルフはニーナよりも頭三つ分は背が高い。ニーナが不器用に隠した背後の香水を容易く見つけてしまった。
「ん? これも新作か?」
少し嗅ぐだけで胸の奥まで広がる感覚は官能的ですらある。
頭の奥がとろけるような、ぽうっとするような香り。その甘さは《真実の愛》というよりは耽美で、腰に直接響くような、彼に触れられた時に似ているような。
「これは……あれよね、他国に輸出してるっていう……綺麗なお姉さんがいるようなお店で使う……」
偶然の産物とはいえ、紛れもなくこれは惚れ香水や媚薬と呼ばれているものだ。
ロルフのことを考えて自分が作り出してしまったものにみるみる顔が赤くなる。
そしてタイミングがいいのか悪いのか、想像していた人はさらりと進捗確認に現れた。
「ニーナ、少し休んでは……まさか、もう全部できたのか……!」
「は、はいっ、子供でも使える低刺激で、以前お作りした日向ぼっこの香水をベースに少しさっぱりと仕上げました」
ニーナはもうひとつの新作を隠すように立ち上がり、依頼分の香水を説明する。ロルフはその香水を試すと「さすがだ」と笑みを浮かべた。
けれど、これで一安心だと思ったのも束の間。ロルフはニーナよりも頭三つ分は背が高い。ニーナが不器用に隠した背後の香水を容易く見つけてしまった。
「ん? これも新作か?」


