正体を隠したヴァンパイアは、甘い契約を交わしたい

ヴァンパイアが誰かと付き合うとき、しないといけないしきたりがあるらしい

それがまさかこんなにハードだったとは…

「花門さん、良い?」

「うん。」

私がこくんと頷くと首にチクリと痛みが走る

契約の方法は2段階あるらしい

最初に向坂くんが私の首筋から血を吸うと同時に向坂くん自身の血を私に渡すのだという

彼が私の血を吸うのは今回が初めてじゃないから大丈夫だと思う

今は学校だし、声は抑えないと

だけど彼の血を私が貰うっていうのは、

「ひゃ?!」

唐突に身体中を駆け回る甘い痺れ

私の中に彼の血が交ざったの?

体が熱い

「こ、さかくん」

「ん?」

「噛み跡、消さないで」

私が向坂くんのだって証

あの日は消してくれたけど、今日は残しておいてほしい

夢なんかじゃないって現実だって示してくれるものだから

「わかった。」

顔をあげた彼がそう言いながら近づいてくる

「んっ」

彼との初キスは契約の行程の1つとしてだったけど、甘くて溶けそう

「ん!んっ!!んーっ!」

でもすごく長くて私が耐えられなくて崩れても支えてくれて続くキス