正体を隠したヴァンパイアは、甘い契約を交わしたい

彼女を見つけたくてこの学校に入学したけど、1つ下の学年にあの子はいなかった

母親に捨てられたあの雨の日と昇降口であった日の雨の日とが重なって、俺は勝手にあの女の子に裏切られた気分になっていた

やりたいことを見つけて、自分の進路のために違う高校にしたのかもしれない彼女

そんな彼女を責めている自分が嫌になって昇降口に座り込んでた

『大丈夫ですか?』

そんな時、声をかけてくれた1人の生徒

他の生徒は俺になんて見えていないかのように誰かと一緒に帰っていく

だけどその中で俺を見つけて声をかけてくれたのが花門さんだった

本当はすぐに気づくべきだった

だけど俺は傷つけてしまったあとに気づいた俺は遠ざかっていく姿を見送ることしかできなかった

花門さんになんて声をかければ良いのか分からなかったんだ

だから次の日、傘を返すお礼で話すきっかけができればと思って───