正体を隠したヴァンパイアは、甘い契約を交わしたい

その子の母親はとても優しくて、温かいお風呂と柔らかなタオルに服まで用意してくれた

「雨がやむまで家に居ていいからね」

極めつけにこんな言葉をかけられて、幼かった俺は涙を流した

「だいじょーぶ?ばんそーこーいる?」

「うん、大丈夫」

「やよ、お話したい!」

彼女の家のリビングで話したことは今でも覚えている

「やよ、やよばかり話してると困っちゃうでしょ」

「むぅ」

「むくれないの、ミルク飲んでね。キミも」

『はい』と彼女の母親が渡してくれたホットミルクはとても美味しくて

もっと彼女の話が聞きたいことを伝えるとぱぁと笑顔になってくれた

「やよは今7歳なんだけどね?大きくなったら浅宮(あさのみや)高校に行くのが夢なんだ〜あとねあとね、········」

たくさん喋ってくれる彼女の話を聞くだけだったけどとても楽しかった

晴れたあと彼女の家を出てからは大変だったけど、今は親切な人と暮している

俺を拾って育ててくれたヴァンパイアの夫婦

2人に吸血衝動の抑え方も教えてもらった

個人能力である条件下でできる保護結界、契約についても