キーンコーンカーンコーン

授業終了のチャイムが鳴り響く

「やよい、応援してるから頑張っておいで」

「うぅ、りっちゃーん」

呼び出されて言われることなんて絶対良いことなんかじゃない

「ほらほら、泣かないの」

今日伝えるんでしょ?と私の涙を拭ってくれる彼女

そう、私はお昼休みのときにりっちゃんに宣言している

向坂くんに告白するってこと

たとえ彼が私のことを嫌いでも、この想いだけは伝えたいから

結果は目に見えているけど、これはきっと恋だから

この恋心をなかったことにはしたくなくて

自己満足だって言われればそれまでだけど、伝えずに終わっちゃうのはもっと嫌