正体を隠したヴァンパイアは、甘い契約を交わしたい

「知ってたの?!」

「偶然ね。その子がやよいをおぶって帰ってきてくれたのよ」

もしかしてと聞いてみるととんでもない返事が返ってきた

いろいろな意味で恥ずかしさが込み上げてくる

「お母さんは賛成よ」

何もかも見透かしたように笑うお母さん

「わ、私もう行くから」

ごまかせたとは思えないけど、これ以上聞かれたら絶対ぼろが出る

急いでご飯を食べきって歯を磨いてローファーを履く

「行ってきます」

後ろからお母さんの行ってらっしゃいという声を聞きながら、私は玄関を出た