「泣いてもいい?」


「うん。」


「泣いたら、明日は泣かないから。」


「うん。」


「これからずっと、泣かないから。」


「うん。」


結局私は、何を見たか。


何を感じたか。


龍矢に言わなかった。


それでも、龍矢は。


私にながあったかわかってるみたいだった。


今だけ、抱きしめてください。


そしたら、大丈夫だから。