こんなに苦しい思いも。


いろんな感情も。


感じることがなかったのかな?


トントン


「はい。」


美和が飛び出してから、ずいぶん時間が経っていた。


そろそろいいだろう。


美和も、俺が言ったことを理解しただろう。


俺の気持ちが伝わっただろ。


「龍矢様、美和様いらっしゃいますでしょうか?」


「美和?ここにはいないけど。」


「そうですか。」


「まだ戻られてないのね。」


メイドたちが話していた。


「おい。どう言うことだ?」