でも、完璧私が悪い。


子供だった。


謝ろう。


そう思って、龍矢の書斎をノックした。


「龍矢、今いい?」


「なんだ?」


龍矢は書類から目も離さずに答えた。


うっ、まだ怒ってる。


「あの、さっきのことなんだけど・・・」


龍矢は答えない。


「私が悪かったから・・謝ろうと思って・・・」


「別に。美和には俺はいらないってことだろ?」


なに?その言い方。


人がせっかく、勇気出して謝ろうとしたのに。


頭にカーッと血が上る。