結婚指輪と同じ、デザイン。


だけど。


「どこにはめるの?」


「ここ。」


そう言って、龍矢は私の右手の小指にはめた。


「右手の小指?」


「両想いの人がつけるところ。」


「両想い。」


「右手なら、大丈夫だろ?」


「うん。」


「俺たちにぴったりだろ。両想い。」


「うん!」


「絶対はずすなよ。」


「大丈夫。」


はずさないよ。