せっかく思いが通じ合ったのに、別れるなんて絶対ヤダ。


「はぁ。お前は余計な心配を。」


「だって・・・しょうがないじゃん。」


「泣くな。ほんとにそんなことがあっても、俺はお前を離さない。いい加減わかれ。」


「うん。」


「美和がつけられるように、考えとく。」


「うん。」


「だから、今日はこれで我慢しろ。」


そう言って、私の薬指にキスをした。


「男除け。」


「もう。」


「また学校でな。遅刻するなよ。」


「わかってるよ。」


今度は、唇にキスをして。


先生と生徒という関係の世界に、出かけて行く。