”55“の願い

【エピローグ】
「虹色カンパニー…….。虹色カンパニー…….。社長は確か、霧島祐那で合ってるよな…….。」
ボロかった廃墟の場所に会社ができるなんて…….。
「そこの君、何してるの?」
「霧島さんを探していて……。」
「霧島は私よ。何かご用?」
「これ、霧島さん、いや祐那さんに。」
彼から受け取ったのは、送り主に新藤千佳と書かれた手紙。
そこにはこう書かれていた。
「この手紙を読んでいるということは、私が成仏した後なんだね。祐那には言わずに消えてしまってごめんなさい。でも、祐那ならきっと私がいなくても大丈夫。私を生かしてくれて、そばにいてくれてありがとう。」
彼女は記憶を取り戻した。彼女の笑顔は千佳と重なって見えた。

最後の願い(祐那の記憶を取り戻してー。)は叶った。
「君、千佳の知り合いだったんだね。名前は?」
「ユミルと言います。」
「ねえ、ユミルくん。
千佳はきっとどこかで、私たちを見てくれていると思う。」
「ですね。
きっと誰かの幸せを願い続けながら。」

END……。