【最後の夏休み】
それから数ヶ月、
たくさん話せたし、ユミルともよく話して仲良くなれたと思う。
残る願いはあと12個。
私にとって最後の夏が始まる。
遡ること三日前
私はクラスの友達と陸都と祐那で遊びに行くことになった。
話し合いの結果、花火を見に行くことになった。
「最後まで楽しめるといいな。」と私は呟いた。
そして今、私たちは花火を見に夏祭りに来ていた。
「浴衣着て夏祭りなんていつぶり!
千佳、浴衣着れて良かったね。」
「うん、ありがとう
みんなが賛成すると思わなくてびっくりした。」
結衣を着た自分が自分じゃないような気持ちになれた。
待ち合わせ場所にはもうすでに浴衣姿の男子達がいた。
「遅れてごめんねー
浴衣着るの難しくて……。」
「いいんじゃない?
早く行かなきゃ回る時間ないよ」
「そうだね!」
私は陸都の隣でみんなと回っていた。
くじをしたり、食べ物食べたりと楽しかった。
最後に射的して花火に行くことになった。
「千佳、欲しいのとかある?とってやるよ。」
「霧島、いいの?」
「欲しいものないし」
「うーん、じゃああのくまのぬいぐるみとか?」
私は照れながら言った。
「わかった。じゃあちゃんと見とけよな。」
銃にコルクを詰めて、1回、2回、3回と撃って行く。
最後の一回…….。
「やったー!とれたね!
ぬいぐるみもありがとう。かっこよかったよ。」
「おう。」
彼は照れ隠しをするように笑った。
【叶わない気持ち】
「なあ、千佳2人で話したい子があるんだけど。」
「いいけど花火もうすぐじゃない?
みんなで見るなら今、離れるべきじゃないと思うけど。」
「俺は2人で花火が見たい。ダメか?」
「えっと……。」
私はどうすればいいかわからなかった。
「いいじゃん。話してきんなって、モヤモヤするのが一番良くない!
頑張って行ってこい!」
祐那……。陸都のこと好きなのにどうして……。
「わかった。ありがとう祐那。」
行っちゃった。多分告白なんだろうな……。好きだったのにな。
「話って何?」
「今日の浴衣一番可愛いと思った。」
私はびっくりしながらも感謝した。
「でも、霧島からそんな言葉が出ると思わなかったなー。」
「俺のことどんなやつだと思ったの。」
「え。毎日祐那と小競り合いしてる人」
私は笑いながら言った。
そんな話をしていると花火が始まった。
「千佳、急だと思うんだけど聞いてほしい。
ずっと前から好きだった。俺と付き合って。」
彼の言葉と共に花火は、咲き、散った。
「ごめん。霧島の気持ちには応えられそうにない。」
霧島、傷つけてしまったね……。でももうそうするしかないだ。
「なんで、?」
「私、亡霊なんだ。
あと少しの願いを叶えたら、きっと成仏してしまう。そしたら記憶も消える……。」
「記憶が消えるなんて……。そんなの嫌だ。
叶えなくてもいい、俺はこれからも一緒に過ごしたい。祐那だってそうだ!」
私は……。
きっとわかってた。いつかはさよならする日が来ること……。
「それはできないかな。私の人生はここで終わらせるつもり。
好きになってくれて、ありがとう。
私の代わりに祐那を幸せにしてあげて。」
私は2人の幸せを願い、その想いを叶えてもらった。
「わかった…….。きっと約束するよ。
最後は笑って別れよう。今までありがとな、千佳。」
「こちらこそありがとう。幸せになってね陸都。」
【来世へ。】
景色を見ているとユミルがやってきた。
「話は済んだ?」
「うん。もう後悔はないよ。最後の願いも決まったし。」
「そっか……。じゃあ聞かせて。」
「一つ目はユミルがもう一度生きられますように。
もう一つはーーー。」
これが私の最後の願い。あとは未来に思いを託すことにしよう。
「ユミル、時間をくれてありがとう。今度はユミル頑張る番だね。
離れていても、そばにいるから。何かあったら空を見上げて。
私のこと、思い出してね。生きれてよかった。ありがとう。」
そう言って彼女は、星と共に成仏して行った。
千佳、君はどこまでも眩しかったよ……。
それから数ヶ月、
たくさん話せたし、ユミルともよく話して仲良くなれたと思う。
残る願いはあと12個。
私にとって最後の夏が始まる。
遡ること三日前
私はクラスの友達と陸都と祐那で遊びに行くことになった。
話し合いの結果、花火を見に行くことになった。
「最後まで楽しめるといいな。」と私は呟いた。
そして今、私たちは花火を見に夏祭りに来ていた。
「浴衣着て夏祭りなんていつぶり!
千佳、浴衣着れて良かったね。」
「うん、ありがとう
みんなが賛成すると思わなくてびっくりした。」
結衣を着た自分が自分じゃないような気持ちになれた。
待ち合わせ場所にはもうすでに浴衣姿の男子達がいた。
「遅れてごめんねー
浴衣着るの難しくて……。」
「いいんじゃない?
早く行かなきゃ回る時間ないよ」
「そうだね!」
私は陸都の隣でみんなと回っていた。
くじをしたり、食べ物食べたりと楽しかった。
最後に射的して花火に行くことになった。
「千佳、欲しいのとかある?とってやるよ。」
「霧島、いいの?」
「欲しいものないし」
「うーん、じゃああのくまのぬいぐるみとか?」
私は照れながら言った。
「わかった。じゃあちゃんと見とけよな。」
銃にコルクを詰めて、1回、2回、3回と撃って行く。
最後の一回…….。
「やったー!とれたね!
ぬいぐるみもありがとう。かっこよかったよ。」
「おう。」
彼は照れ隠しをするように笑った。
【叶わない気持ち】
「なあ、千佳2人で話したい子があるんだけど。」
「いいけど花火もうすぐじゃない?
みんなで見るなら今、離れるべきじゃないと思うけど。」
「俺は2人で花火が見たい。ダメか?」
「えっと……。」
私はどうすればいいかわからなかった。
「いいじゃん。話してきんなって、モヤモヤするのが一番良くない!
頑張って行ってこい!」
祐那……。陸都のこと好きなのにどうして……。
「わかった。ありがとう祐那。」
行っちゃった。多分告白なんだろうな……。好きだったのにな。
「話って何?」
「今日の浴衣一番可愛いと思った。」
私はびっくりしながらも感謝した。
「でも、霧島からそんな言葉が出ると思わなかったなー。」
「俺のことどんなやつだと思ったの。」
「え。毎日祐那と小競り合いしてる人」
私は笑いながら言った。
そんな話をしていると花火が始まった。
「千佳、急だと思うんだけど聞いてほしい。
ずっと前から好きだった。俺と付き合って。」
彼の言葉と共に花火は、咲き、散った。
「ごめん。霧島の気持ちには応えられそうにない。」
霧島、傷つけてしまったね……。でももうそうするしかないだ。
「なんで、?」
「私、亡霊なんだ。
あと少しの願いを叶えたら、きっと成仏してしまう。そしたら記憶も消える……。」
「記憶が消えるなんて……。そんなの嫌だ。
叶えなくてもいい、俺はこれからも一緒に過ごしたい。祐那だってそうだ!」
私は……。
きっとわかってた。いつかはさよならする日が来ること……。
「それはできないかな。私の人生はここで終わらせるつもり。
好きになってくれて、ありがとう。
私の代わりに祐那を幸せにしてあげて。」
私は2人の幸せを願い、その想いを叶えてもらった。
「わかった…….。きっと約束するよ。
最後は笑って別れよう。今までありがとな、千佳。」
「こちらこそありがとう。幸せになってね陸都。」
【来世へ。】
景色を見ているとユミルがやってきた。
「話は済んだ?」
「うん。もう後悔はないよ。最後の願いも決まったし。」
「そっか……。じゃあ聞かせて。」
「一つ目はユミルがもう一度生きられますように。
もう一つはーーー。」
これが私の最後の願い。あとは未来に思いを託すことにしよう。
「ユミル、時間をくれてありがとう。今度はユミル頑張る番だね。
離れていても、そばにいるから。何かあったら空を見上げて。
私のこと、思い出してね。生きれてよかった。ありがとう。」
そう言って彼女は、星と共に成仏して行った。
千佳、君はどこまでも眩しかったよ……。



