「じゃあ、そろそろ行こうか」

少し緊張した声で及川くんは言った。

うちの両親は、遠くから来るのだから泊まっていけばいいと言ってくれたので、今から二人で実家に向かう。

「緊張してる?」

私が聞くと、

「うん。でも、大丈夫だよ!」

力強く答えてくれた。



間違った選択をしたこともあった。

互いに言葉が足りなくて、不安にもなることもあった。

しかし、もう大丈夫。

心から愛する人と、ずっと共に生きていくのだ…。



Fine