二人して、大喜びした。

飛行機を飛ばし、また前回のように砂浜で一頻り遊んだあと、私たちは、肩を寄せ合って、夕陽が海に沈むのを見ていた。

この前と違う海を選んだのは、この瞬間を見るため。

そして、もうひとつの理由は、ここは私の実家のすぐ近くだから。

今の私たちは、今度こそ“きちんと将来を見据えて”の交際中である。

ついこの前、

「なかなか会えないのは、やっぱり淋しい。堂々と一緒に暮らすためにも結婚しよう」

以前の彼では考えられないほど、ハッキリとそう告げられた。

断る理由などない。

引っかかる点があるとしたら、かつて私が傷つけてしまったことだが、もう彼は気にしていないと笑って言ってくれる。