中学2年になってのクラス替え。



同じクラスの中にカノンがいた。



カノンはまた俺から視線を逸らすのかと思ってた。



けど違ったんだ。



あいつから・・・・・カノンの方から俺に話しかけてきたんだ。



久々に聞くカノンの声。



懐かしくて・・・・・それでいて女の子らしい声。



そっと髪をかき上げる仕草に思わずドキっとする俺。



大人っぽい表情とその仕草に戸惑っているのがバレないように、



俺はなるべく冷静さを装うのに精一杯だった。



ユウリさんに似ている・・・・・。



そう強く意識してしまったんだ。