少し怖い君に、振り回される



 強引に誘ってしまった、デート。

 こういうとこだよなー、俺。とまた反省する。

 だけどそれ以上に、デートができるという事実に胸が高鳴っていた。



 当日。俺の中で、一つ決めていたことがあった。

 それは、今日くらい恥ずかしさとか忘れて素直になろうって。



 今までのことが、少なからず俺が素直になれなかったことだって関係しているのは分かっている。

 だから、素直になって気持ちを伝えよう。





 デート場所に選んだのは、大きな公園。

 いつもゆったりした雰囲気の水町に、似合うなって。



 一緒に遊歩道を歩いているとわかる、俺よりも頭一つ分小さい身長。



 ふわりとなびく髪。花を見て輝く瞳。

 笑ってくれている。いつもおびえたような顔ばかり見ていたから、すごくうれしい。

 笑顔……かわいい。



 やば。心臓、ぶっ壊れそう。