でも、好きにならないどころか想いは募るばかりだった。
繊細で気の弱い水町は俺が冷たい態度を取れば離れると思ったのに、中学のときより距離が近くなっている気がするし。
7月。
部活中、教室にスポドリを忘れたことを思い出して取りに行った。
そしたら、水町が俺の席にいて。
さすがに話しかけないと不自然か、と思ってなんてことない風を装って言った。
そしたら水町は急に顔を強張らせて、慌てたように去ろうとする。
気が付けば、腕をつかんでいた。
関わらないほうがいい、というよりも気持ちが先行してしまった。
……あ、また、怖がらせて。俺……。
謝りたかった、けど、それは水町に話しかけなければ出来ないわけで。



