少し怖い君に、振り回される



 湯山天新くん。先日7月の初めにクラス全員から盛大に誕生日を祝われて17歳になったクラスメイト。

 制服を着崩しまくって、雰囲気は怖くて口調も激しいけど、責任感の強い性格でクラスのムードメーカー。



 対して私は、クラスではあまり目立たないほう。湯山くんとはまるで真逆の存在だ。



 じゃあなんで、好きになったんだろう。関わればいいように使われて、振り回されるだけだって、分かってるのに。




 私は後ろに向けていた椅子を引いて元に戻し、日誌を開く。



 うん、できるだけ筆跡を似せて書いてみるか。

 私は再び、シャーペンを握る。



 心臓のどきどきは、落ち着きを取り戻していった。