少し怖い君に、振り回される



「平日5日じゃなくてできれば毎日会いたいし、砂苗が許してくれるならずっと触れてたい。だって……こんなに、かわいい」



 繋いでいないほうの手のひらが、優しく頬に触れた。

 顔が、近い。



 私の瞳を救い上げるようにゆっくりと開いて見つめてくる目。うるりと水分を含んでいる。

 あまりに視線がまっすぐすぎて逸らしたいのに、逸らせない。

 左胸のものが、信じられないくらいどくどくと早めの鼓動を打つ。



「今日の服もめっちゃ似合ってるし、髪もふわふわでかわいい。だけどなにより、砂苗そのものが一番かわいい」



 そんな、いっぱいかわいいって言わないで。

 褒めないで。



「赤くなってる、かわいい」



 う、受け止めきれないよっ。

 完全に、キャパオーバー。



「も、もうやめて……っ」



 どうしようもないくらいどきどきしてる。爆発しちゃう。

 たぶんというか絶対、天新くんに聞こえてしまってるよ。