少し怖い君に、振り回される



「で、返事は? 付き合うの付き合わねえの、どっち」



 へ、返事!? あ、えっと。



「……あの、お、お願いします」

「りょーかい」



 私から離れた湯山くんは、席から立ち上がった。

 そしてリュックを肩にかける。



「じゃあ水町。俺は帰るから」

「な、なるほど。お疲れ様です」

「ん、ばいばい」




 ずいぶんあっさり……と、教室を出て行った。

 しん、と室内に静寂が訪れる。




 え……え、ほ、ほんとに……ほんとにっ、わた、私、湯山くんと……?

 つ、つきあ。



 ……いや、待ってほしい。

 あまりにも突然過ぎない? 付き合ってって言うのも、ばいばいするのも。



 というか湯山くんはなんでここに? 部活あるはずじゃ。

 あれ、さっき帰るって言ってなかった!?



 部活なかった、のかな……。



 そのとき、スマホの通知音が鳴った。

 スカートのポケットからスマホを取り出す。



 誰だろう。南ちゃんかな。部活終わったとか。

 ロック画面の通知を見る。


 っ。