息を吸って、ふう。吸って、吸って……。
「砂苗、あんた自分の事ころす気?」
「っ、はあっ」
深呼吸するつもりだったのに、息を吸いすぎて吐くの忘れちゃってた。
「ほんとに大丈夫? そんなんで告白できるの?」
「……だ、大丈夫、大丈夫」
隣にいてくれる南ちゃんに、心配はかけないようにしないと。
今日、私は湯山くんに告白するって決めたから。
99.9%の確率で失敗するってわかってるけど、私は、湯山くんの気持ちを知りたいから。
まあ、聞けない可能性もある、けど……。
放課後、部活終わり。湯山くんに少しだけ話があるって言ってある。
時間的には、湯山くんが来るのはもう少し先だと思うんだけど。
「がんばって、砂苗」
「……うん、ありがとう。南ちゃん」
私は南ちゃんに背中を押されると、勇気が湧いてきた。
教室のドアに手をかけ、がらりと開ける。
————すると私の目に、驚きの光景が飛び込んできた。



