「えっと……それは?」


またここに来てもいい、ということだろうか?



だけど、なんのために?



「ん?じゃ行こうか」



涼さんはお構いなしに行ってしまうので付いて行くしかない。



カウンターの横にあるエレベーター前で涼さんは何やら機械をいじる。


開いたエレベーターにそのまま乗った。


「20階の2001号だから、そこにしか止まらないから覚えといて?」



「あ、ハイ」

だから、何のためなんだろう?






着いた先にはすぐに玄関の大きな扉があった。



扉の先には――――




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