「…………涼?」



遠山がオレの背中に手を置いた。




「決めたよ」



下を向いたまま呟くと、ビクッと置かれた手が震えた。




「バンドは続ける……解散はナシだ」



そう言い放ちメンバーの顔を一人一人見渡した。


遠山がホッとしたのが分かる。



「もし、歌えなくなったら代わりをオレが探す!」




.