しかし、その予想は裏切られた。 意外にもアキヒトが口火を切る。 「オレは涼がどうしたいのか聞きたい。オレらは涼がいて初めて成立すんだからな」 「そうだね、僕達は涼に感謝してるんだ」 「ああ、涼がいなきゃスタジオで楽器鳴らしてるだけのヤツだった」 「そうだな。涼がしたいようにするべきだ」 メンバーが顔を上げ、オレを優しい目で見つめた。 .