ミナトくんは 目を閉じた。 そのまま 深く考え込むように 膝を抱えてうずくまった。 これは正しい結論への ミスリードだろうか? 否が応にも注目されてしまう “芸能人”は成功を手にすれば浄化への近道だ。 けれど やり方によっては彼の人生に更なる不幸な過去を上乗せしてしまう。 だから やっぱり選ぶのはキミなんだ。 選んで欲しいと もう、ただオレの欲望だけを押し付けることは出来ないから。 その願いを込めて 肩にそっと手を置いた。 .