――――――え?
??????



マネージャーさんは僕に歩み寄り、肩に手を置いて僕を再びソファーに沈めた。
自分も隣に腰掛けて、正面から瞳を覗き込んでくる。



「これはトップシークレットよ。
まだどこのマスコミも知らないことなの。
涼がここまであなたを連れて来たなら、信用出来る子だと思うから話すの」



ギシッとソファの背もたれが軋み、頭上から涼さんのコロンの香りがしたかと思うと

「それはもう、話したから」

と涼さんが側に来て僕達を見下ろしていた。



その涼さんの顔には、さっきまでの優しく親しみのある表情は無く、
硬く緊張したように冷たさが浮かんでいた。



「話した!?
話したですって?
あんたねぇ……
―――まぁいいわ。つまりあんたも本気ってことじゃない」




僕の心臓が静かに、大きく鼓動を打ち始めていた。



僕が聞いたトップシークレットなんて
ONEのヴォーカルが替わる話しか有り得ない。



そしてマネージャーさんが
【芸能界に興味があるか】
と聞くなんて



まさかとは思うけど、




まさか――――?



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