涼さんはテーブルを跨いで僕の隣の空間へ座った。
革張りの白いソファーが揺れて、きゅっと音がした。
――え?
ポカンと涼さんの様子を見ていると、
至近距離にあるその顔は笑っている。
「あ…の…?」
「ミナトくん…」
「はい!」
涼さんの穏やかな笑みに、
あれ、怒ってない!?
と縋るように涼さんに向き合う。
クスッと笑った涼さんは、長い背もたれに腕を乗せ、指が僕の肩に触れた。
はっとして見ると、今度は真剣な表情の涼さんがいた。
「大事な話をするね…?
いずれ分かることだけど、oneのファンだって言ってくれるキミに
急にこんなこと…驚くだろうし
ショックかも知れない…」
「え?」
僕は涼さんの言葉に必死に想像力を巡らせた。
驚く
ショック
良くないこと……
その最悪のパターンは
――――――解散!?
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