陽生先生のキケンな恋愛指導



 なんでだろうな……。

 初めて自分から好きになった人は、絶対好きになっちゃいけない人で。
 恋した瞬間に失恋して。

 やっぱり私、一生恋なんてできないのかもしれない……。


* * *


 それから3日が経った。
 私はあれから学校を休んでいる。

 はい、ぶっちゃけ仮病です。

 だって先生と顔合わせられないんだもん……。

 三奈も栞も「大丈夫?」って毎日連絡くれるし、朝起きて制服までは着るんだけど、そこから足が動かなくなる。

 仁菜ちゃんは「いい加減にすれば?」って怒られるし、仁香ちゃんは「行きたくないなら行かなくてもいい」って言ってくれるけど、多分内心は呆れてる。

 私だって何してんだって思うよ……失恋したくらいで。
 世の中にはもっと辛くて学校行けない人だっているのに、情けないなぁって思うよ。

 でも、先生の顔見たら絶対泣くもん……。


「仁胡〜!先生が来てくださったわよ」

「えっっっっ」


 ちょっと待って、なんて止める間もなく私の部屋に陽生先生が現れた。
 先生は私を見るなり、「制服着てんじゃん」とこぼす。

 まさか家に来るとは思ってなかったからプチパニック状態。
 無駄な抵抗と思いつつ、クッションを顔の前に持ってきてガードした。