「ねぇ仁胡ってさぁ、陽生先生のこと好きなん?」


 三奈からの突然のぶっ込んだ質問に、危うく卵焼きを飲み込んで詰まらせそうになる。


「ななな、なんで!?」

「だって毎日放課後先生のとこ行ってない?」

「この前は先生に車で送ってもらってたよね〜」


 栞、何故そのことを……!!


「彼氏が助手席に乗ってる仁胡ちゃんのこと見たって言ってたんだぁ」


 そういえば栞の彼氏、テニス部だったな。
 ちょうど部活が終わる時間帯だったかもしれない。


「なになに?そんな関係なの?」

「違う!ただ雑用係にされてるだけ!あと英語教えてもらったりだとかっ」

「あー、だから最近やる気出してるんだ。仁胡が単語帳なんて作るから変だと思ってたんだよね」

「いや、これはその……」

「いいと思うよ仁胡ちゃん!陽生先生カッコいいもんね〜」

「でもっ、先生だよ!?」


 そう言う私に対して、三奈も栞もきょとんとする。


「だから?」

「えっ!?いやだって、教師と生徒だし……」

「仁胡って意外と気にするんだ?」

「先生、ガキは無理って言ってたし」

「まー先生27だもんね〜。10個下だもんなぁ」


 ……陽生先生って27歳だったの?初耳なんですけど。


「でも教え子と結婚する先生って結構いるみたいだよ。仁胡ちゃんにだってチャンスあるんじゃないかなぁ」

「そうそう!諦めるのはまだ早い!」