思わず見惚れてしまうほどのかっこよさで、彼の耳にはたくさんのピアスが光っていて、

少し赤みのかかった色の髪をしていた。

「あ、あのっ、すみませんでした!お怪我はありませんか⁉︎」

そこでやっと彼が尻餅をついていることに気がついて、慌てて走り寄ると彼は私が

手を貸す前に立ち上がった。

怪我がないみたいでよかった……。

「大丈夫じゃないのはあんたじゃないの?」

え……?

「あっ⁉︎」