イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの


 海斗は演説が終わった人のように、ドスンと座るとまた下を向いて食べ始めた。

 「……もういいや。とにかく社内保育園を作ってもらえるように伯父さんに相談しようと思ってるの」

 「それはいいな。うちの爺さんにも頼んでおけ。色々知るべきことがあるだろうし、教えてくれる」

 「うん」

 「俺たちの子供も預けられるといいな。そしたらそこで作ったものを俺も食べさせてもらえるかな」

 「は?何言ってんの?うちは社食ないから、みんなお弁当か外に行くか、買ってくるかだよ。保育園は子供のを作るの」

 「……別にいいじゃんか。俺が社長になれば、茜がそこで作ったものを内緒で昼運んでくればいい。そうだ、社食を作ろう。お前そっちで働けよ」

 「訳わからない。お弁当にしてあげる。結局私のご飯が私より好きなんだよね」

 「お前こそ、訳わかんない。お前がいてこそご飯が作れるんだよ?何いってんだ?」