「どうりで料理がうまいわけだな」
「料理は長年ママの代わりにやってるからだってば。関係ないの」
「いや、掃除もすごい」
「それって、褒めてる?なんか、海斗ってそれを目的に私と結婚したいんでしょ?家事壊滅的にダメだもんね」
ガタン!海斗がスプーンを持って立ち上がった。見上げてしまう。
「そんなわけあるか!もちろん家庭的なところがお前の魅力でもあるが、それだけなわけない。俺はお前が保育園の頃から好きなんだぞ」
「……ええ、え?ほ、保育園?」
「そうだ。家事が出来ない頃からお前が好きなんだよ。わかったか?」
そ、そうだったの?ますますわからなくなってきた。どうして私?保育園の頃そんなに可愛かったっけ?



