海斗と結婚が決まっている。傷物になっちゃったけど、返品されたりはしないだろう。海斗の命に代えられない。そんなの私にとったらどうということはない。
「茜。神木さんが謝りたいと言ってきてる。大丈夫だと言ったんだが、彼女も落ち着かないだろうし、つらいだろう。一度お見舞いに来させるよ」
「みのりさんは悪くないのに……被害者だよ」
「そう、その通り。でも、きっかけだからな、茜に謝れば罪悪感も少しは晴れるだろう。もう少し元気になったら呼ぶよ」
「海斗、その後大丈夫?他に狙われたりとか……」
「爺さんも心配して少し周辺を洗ってもらってる。兄さんも手伝ってくれてる」
「そうなんだ」
「高梨が心配してたぞ。連絡がきた」
「……お仕事迷惑かけちゃった」
「あいつも今まで相当迷惑かけてたからおあいこだな」



