パパ。優しいな。
「すみませんでした。全部俺のせいです」
「……か、海斗、わるく、ない、の。私が勝手に……」
両親は私を見た。海斗は苦しそうに私を見ている。
「茜。俺を襲った奴は神木さんの旦那の子分だ。あいつを警察に引き渡したのを逆恨みしたらしい」
そうだったんだ。それなら私が庇って良かった。元々あのことに海斗を巻き込んだのは私だもの。あのとき、考えてみれば警察を呼ぶだけでよかったのに、つい海斗にまで連絡してしまったのだ。
「たまに、つけられているかもと思うことがあった。ただ、この仕事はそういうことが多い。俺も柔道をやったりしていたから過信があった。まさか、今日真っ昼間に狙われるとは思っていなかった。すまない、茜」
「海斗が……無事で、よかった……」
後ろから、健斗さんが来た。ええ?どうして……。



