「昨日ね、うちから荷物が届いたの。この服はママから誕生日プレゼント。今日は海斗と過ごすって話してあったから。パパからはこのお財布。なんとお金も入ってたんだよ」 「そうか、良かったな」 頼んであったのだろう、コースが運ばれてきた。 「わあ、ステキ」 「いつも茜に食事を作ってもらうばっかりで外へ食べに出ることがほとんどないからな。こんな時ぐらいいいもん食わせてやりたい」 「ありがとう、海斗」 「誕生日おめでとう」 「ありがと」 ワインで乾杯。昼間っから信じらんない。