高梨君にも案の定からかわれて、逃げるようにお昼から退社した。 午後の半休って最高! 海斗と待ち合わせしているフレンチレストランへ行く。席に案内された。リザーブしてくれていたようだ。奥のテーブルだった。 このあとは、どこへ行くのかな?楽しみだなとドキドキしていると、ようやく海斗が来た。 「茜。お待たせ」 「海斗。お疲れ様」 海斗は私のことをじっと見ている。 「なに?」 「なんだか、今日は可愛い服着てるな。良く似合う」 嬉しい。気付いてくれたんだ。