「これは、母の誕生日プレゼントなんだ」
「えー?お母さんこういうの買ってくれるんですか?いいお母さんですね」
「うん」
「うんって……先輩には敵いませんよ」
「え?」
「そういう素直なところ。楽しんできて下さいね。あ、お誕生日おめでとうございます。私のプレゼントは午後先輩の仕事をすることと、これです」
チョコレートを一箱。うーん。なぜこれ?ま、いいや。
「私、先輩の趣味わかんないから、これが一番間違いないと思うんです。お返しもしやすいでしょ?私はちなみに八月うまれでーす」
「……はい、了解。ありがとうね。午後よろしく」



