総会が終わってから、海斗はとにかく忙しくなった。少し痩せてしまっていて私は本当に心配なの。海斗のことをぎゅっと抱きしめた。

 「大丈夫だ。心配するな。お前こそあれから会社大丈夫か?」

 「うん。高梨君も戻ってきたし大丈夫だよ」

 「そうか、それなら良かった。他の奴からチヤホヤされてないだろうな?」

 「……あるわけないじゃん。海斗こそ大丈夫なの?どうせちやほやされまくっているくせに」

 すると、海斗が私の口を塞ぐようにキスをした。

 「……ん、ん……」

 「俺が好きなのはお前だけ。俺にはお前しか見えてない。周りはいくら騒いでも無駄だ。それに結婚前提で付き合いはじめてることも周りに言ってる。大分効果があるぞ」

 「……そうなの?」

 「そうだよ。来週お前の誕生日だろ。午後休み取ったから、一緒に食事へ行こう。お前も休み取れるなら取れよ」

 嬉しい。午後半休私も取る!急だけど、半休くらいなら何とかなるだろう。
 来週の水曜日。付き合いだして初めての誕生日だもん。とっても楽しみだ。

 夕食を一緒に取ったあと、彼はまた事務所へ、私は片付けてその日を終えた。